市民図書館がけっこうイカす件【乱読記録】
汐留にLIBROがあるのを見つけて、月イチ程度ご趣味な本をごそっと買います。なんかこう中庸に小洒落てて、手軽に触手が伸びるラインナップです。最近買ったアタリ本↓
体中に灰を塗りたくってうずくまるサドゥーを妖怪ぬらりひょんと称したり、あくまで外から眺める畏れの眼差しで文章が綴られていきます。藤原進也のような居丈高なところが全く無い、すごくいい写真集。何度見ても声出して笑ってしまいます。著者のサイトはこちら
もっと知りたい曾我蕭白
ジャケ買い。何この絵><こんな画家のことを僕は全然知りませんでした。昭和に入って初めて生い立ちが明らかになった18世紀の人だそうです。キテレツさ加減と画力に目が離せません><
一方読み物系は近所の小学校が土曜日だけ開放している市民図書館で物色しています。リクエストした本をなんでも入荷してくれるそうです。こういう地味な余剰予算を活用しない手はありませんな。山崎豊子の沈まぬ太陽2巻目に入りました。
あと最近、これも市民図書で『嫌われ松子の一生』を一気に読んだ。ちょっと前(といってもおととしか?!)映画になってたみたいだけどこちらは見ていない。救いようのない女の話。僕には殺人も刑務所も経験がありませんが、こう、ごく目の前の幸せしか信じない浅はかさ加減に共感してしまい嫌な気持ちになる><しかも一度信じたら(客観的には道を間違ってるんだけど)そこに向けて注がれる異常な努力とか><著者は男のくせに、そういう因果な女の生き様を見事に書ききっていて、嫌な男だなあと思うことしきり。
捕らえようによって、いろんな解釈が出来るようで、映画(見て無いけど)はミュージカル的要素を盛り込んで、ちょっと傍目愉快に見せることで、非業の死を遂げる嫌われ松子の魂を成仏させた様です。物語だけ追いかけたらひとつも笑えないような転覆人生の話なので、こうゆう表現があってもいいんじゃまいかと思う。(見てないけど)
では山崎豊子に戻ります。
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