岩場の海水浴はハードだ(岩が)

僕ちん所属の駄目会社もお盆に突入しました。梅雨明けが遅かったから、もう残暑だといわれてもピンときませんね。そろそろクラゲが出るから・・・と妹ちゃんに誘われて、慌てて海へ行ってきました。

だいたい海といえば毎年由比ガ浜〜逗子でマターリと過ごすというのが定番でしたが、今年は三浦黒崎海岸。深夜毎週のようにこの海岸で泳いだ思い出があります。星の明かりしかない真っ暗なとうもろこし畑を抜けて、セイタカアワダチソウの獣道をくぐると、岩に打ち付ける波の音でそこが海だとわかるような、油断したら飲み込まれてしまいそうな真っ黒な空間が広がります。静かで透き通った波に素っ裸でぷかぷかと浮かぶと、陰毛に夜光虫がキラキラと群がって来て、手でかき混ぜると小さな光の粒はぱーっと散ってはまた束になるのを繰り返すのでした。ちゃぷちゃぷとくゆる、波の音しか聞こえない真夜中の海。沖の方から、金玉をチンクイに食われた後藤君の悲鳴が時々聞こえてきます。・・・今この無防備な姿のままUFOにさらわれても別に何にも惜しくない。僕は全身で若い時間を消費していました。

と、若い時分のトランス体験を書こうという日記ではありません。で、お日様の下の黒崎海岸。ここは上級者向けの海でした。まず岩がゴツゴツとしていて裸足は危険。海の家なんか無いし、客層を見るとみんなモリで魚を突いている。子供はみんなシュノーケルを装着して、日よけのために着衣で泳いでいる。この客層がこの海岸の全てを物語っているようでした。布小さ目のビキニと瀟洒なサンダル姿ではまず無理。転ぶし、尻もちなんかついたら尻たぶ血だらけは必須です。そういうわけで、夏の恋を求めてやってくるようなのんきな感じの人は一人も見なかった。全く色気のない夏の海というのもなんかすごく斬新でした。海岸で唯一恋のムードを醸し出し、ひたすら甲羅干ししていた二人組みは、よく見たらどうみてもレズビアンの、ハードな感じの女性同士でした。

慌てて僕は尻を守るためにビキニの上から丈の短いGパンをはきました。子供を交代で一人づつ浮き輪に乗せて沖まで運び、戻って交代するのに数往復。こうしているうちに泳ぎが得意で最近フリーダイビングを始めた妹が私を手伝いに来てくれるだろうと思っていたら、素潜り中に足がつって恐怖を味わったから今日はもう泳がないよーというメッセージが岸から届きました。そんなこんなで1時間半も泳ぎ通しでいたら、波の感じとか岩場の足元とか、そういう現場の状況を体がやっと把握して、ここまで来ればもう怖くない。やっと陸に上がって、海および大自然上級者の妹に誇らしげに『ここの海岸を把握したよ!』と報告したら『あんた何一生懸命泳いでんの疲れるよ馬鹿だね』と一蹴されました。

渋滞に巻き込まれて8時ちょい前に妹宅に到着。全員お昼をコンビニのおにぎりだけで過ごした為に全員腹ペコ。シャワーを浴びて鶴見の焼肉屋さんメイヨウ軒へ。ホルモンとハラミをものすごい食べました。途中白米を口にした途端酒が止まってしまい、全員が白米&上ハラミモードに入ってしまい、狂ったように食べました。しかも途中で酒がストップしたので飲食代がすごく安かった。鶴見のメイヨウ軒、安くてうまくておヌヌメです。タフな子供の夏休みみたいな一日でした。おわり。

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