ちゅぱちゅぱごっくん


というわけでアキバ住人のSh君に連れられて、生まれて初めての秋葉原メイド喫茶を体験してきたという話です。入るといきなりすごい懐かしい小学校の机と椅子が、入り口を正面にして教室みたいに整列していますた。ちょっと奥に行くと普通のファミレス風のテーブルもありますた。平日で店内は閑散としたムードでしたが『お帰りなさいませご主人さまー!』という元気のいいメイドさんの声に迎えられて恐る恐る着席。一杯飲んで赤い顔した男女客なんてどうみてもひやかしです。満喫中のみなさんに水をさすのは営業妨害だよな、、と余計な気を使ってはみたものの、目に入るもの全てが初体験の世界観で、黙って座っていることは出来ません。すぐ隣の席のおじさん(推定39〜42歳)がメイドさんに『あーん』でカレーを食わしてもらってますた。さじですくったカレーを『ふーふー』するメイドさんに穴が開くんじゃないかと思えるほどガン見して、もぐもぐと嬉しそうに嚥下する姿は、どう見ても童貞です。本当にありがとうございました。

メニューを見るとドリンクに『ちゅぱちゅぱごっくん』というサービスがあり、僕が想像したのはこんな感じ。

  1. メイドさんが一発目をストローでチューチュー
  2. 口に含んでもぐもぐ
  3. それをまたストローでコップに戻して
  4. お客さんの口に『あーん』でくわえさせて飲ます

『あんまり人のことをジロジロ見るな』と釘を刺してくるSh君がトイレに立った間に、すかさずメイドさんにちゅぱちゅぱごっくんについてお問い合わせしてみると、ただお客さんにストローくわえさせてやるだけだとのこと。ちなみに500円。どんな商売だ。しかしメイドさんたちは店内をウロウロしたりお水を運んだりする間も終始笑顔を絶やさず、店内のお客さんたちも目の前でミニスカートをひるがえしてお運びしているメイドさんを見てるだけでなんだか凄い嬉しそう。そんな感じで店内が生暖かい笑顔で充満しています。

ギャグも商売もオチがあるもんだと信じて生きてきた僕に、この煮え切らない空間は大変酷だった。ビール一杯飲んでお会計に行くとレジにチュッパチャップスのスタンドがあったので気まぐれに二本取ると、一本800円とのことで慌てて戻しました。女の子が一回ペロペロと口に含んだものを渡してくれるとかなら、、、まあ800円か、という気もしますが、どうやらそうでもないらしい。僕はその日、アキバマーケットの中で完全に迷子になりますた。