不毛地帯読了


山崎豊子不毛地帯全4巻を読み終わったので感想〜まだ余韻の中にいます><

僕はこの物語と一緒に敗戦からオイルショックまで、激動の昭和を駆け抜けますた><知らないことが多くてやんなっちゃう><たといば僕の爺ちゃんは捕虜になってシベリアの収容所で死んだんだと聞いていたが、極寒と共産圏の赤い強制労働や拷問の中にあったなんてことを僕は全然知らなかった><シベリア抑留者名簿の中に爺ちゃんの名前を見つけた。そんな近い人間の事実を下敷きに僕はぐいぐいと物語の中に入り込んで行ったのです。

11年の抑留生活に耐えてボロボロで帰国した、賢堪な精神を持つ主人公は関西の中堅商社から大本営参謀本部の統率力を是非わが社に!!と社長から直々の熱いラブコールを受けて『大本営参謀の肩書を商いに利用しない』という条件付きで断り切れず嘱託として入社するのですが、そんな綺麗ごとがいつまでも通るはずもなく政財界と金のどす黒いしがらみに絡め取られていきながらフルスロットルの大活躍をします><

クライマックスの原油井戸掘削の章ではもう、オーバーする開発予算の中で失敗が繰り返されて、もう心臓がバクバクして胃がよじ切れて円形脱毛症になるかと思った。原油が噴き出したシーンでは東海道線の中で『バンザーーーイ!』って言ってしまいそうになった。まあとにかく強烈な読書を体験したという話です。ほんと活字トリップ。『二つの祖国』の救いようのない結末と違って、読後感は風のように爽快ですた。わき役の皆さんも大変魅力的><すげーお。

映画にするなら主人公の壹岐正は…役所広司(←相当痩せて髪の毛も短くしてもらわなければなるまい)、うら若き恋人の千里は常盤貴子だ!!しかし豊子はあらためてネ申だと思いますた><それでは次は華麗なる一族に行って参ります><

つか今気がついたんだが既に映画になってるぜ!!何この豪華キャスト!!1仲代達矢というのも合ってるな〜〜〜〜〜〜〜〜〜う〜ん><(引き続き余韻の中へ)