ボクシングの試合を見てきたよ!


人が殴り合っているところに照明を当てて公然とそれを煽る、僕が思うところでは一番野蛮なスポーツ、ボクシング。はい僕ボクシング大好きです。そんな、相手を殴って沈めてチャンピオンになるという夢をいまだに持ち続けるオサーン達のボクシング大会を、従兄弟軍団と一緒に日曜日、観戦して参りました。

おやじファイト

なんでそんなのを見に行ったのかといえば、僕のおじさんが出たんですね。58歳ピストン堀口ジム所属。おじさんは現役高校の体育教師で柔道4段の猛者(と、リングで紹介されてました。)ですが、親戚で一番の危険分子。若い頃は赴任先の異郷の地で行方不明になったとか、子連れホステスと駆け落ちしてマグロ漁船に乗るとか、アナーキーなおじさんです。若い頃山下久美子のハスキーボイスに夢中になり、全国ツアーを追いかけて、僕もよく小学生の頃ライブに連れてってもらってました。あとRCとか。僕が小学生の時にビックリハウスや宝島(JICC出版だった時の小さい版のやつ)に出会って道をズレてしまったのも全てこのおじさんの責任です。

一時精神を患い病院に収容され、お見舞いに行ったら『送るよ』と言って寝巻き&スリッパのまま伊勢佐木町までついて来られた時、子供ながらに『このおじさんの病気は本物だ』と思ったと同時に、病院の管理体制を疑ったものです。

さておやじファイト。参加資格35歳以上ということで、まあ確かに35歳以上の人は今からプロにはなれないし、現役の舞台からは降りた後の年齢ではあるのですが、僕の年齢もそこに迫ってきているので、35歳でおやじなのかよ!?といささか不機嫌にさせられた参加条件ではありました。だって60歳のおやじとかいたんだぜ?一緒かよ!!というわけで、僕はおじさんのうだつの上がらないボーフラ人生(まだ先生やってるとかいう点が凄い謎)を賭けた、物凄い、こうなんというかリビドー炸裂のパンチが見られるんじゃまいかとワクワクしてました。実にボクシング歴は28年。この大会に向けて絞り込まれた体は58には見えません。対する相手は40代前半でボクシング歴4年。勝機われにあり。

で、おじさんは負けちゃいました。若さにも勝てなかったんでしょうが、全然ノーガードでバンバン入れられちゃってた><あと入場テーマ曲が『雨上がりの夜空に』とかでイマイチだった。いくら清志郎好きだからってさ〜。次回もエントリーするとのこと、次は選曲僕がやります。とりあえず森進一の『おふくろさん』かなあ。死んじゃったおばあちゃんに一番可愛がられてたから。(←多分本人には一番重いはず。)

ビールを何杯か飲みながらの観戦だったので、おなかがすいてしまい、おじさんの試合後2試合くらい見て撤収。居酒屋で飲んでからカラオケに行きました。従兄弟軍団は3人ともキャラがバラバラで、凄い個性的。しかも歌とかうまいし、いろんなの知ってるからカラオケ行くとすごい楽しい。結局ボクシングというより従兄弟大会というオチで一日が終わり、この子達のお母様(すごい怖い人)にもこのカラオケでの3人の息の合った所をご覧になって下されば、きっと安心して老後を迎えられるのになあと思いました。

おじさん次は死ぬ気で頑張って下さい。