天上のシェリー/西野達展 at 銀座メゾンエルメス


昨日久しぶりに仕事で銀座なんかまで行ったので、エルメスビルの屋上で開催されている現代アートの展示を見て来ますた。どんな展示だったのかということを簡単に説明すると、メゾンエルメスの屋上に設置されている騎馬像を夢見る女の子の部屋に降臨した白馬の王子様に見立て、騎馬像ごと部屋(普通の若い女の子の部屋っぽく内装されてます)の中に閉じこめてしまうというプロジェクト。騎馬像自体の位置は全く動かすことなくその周りに無理矢理一室を上棟しているため、騎馬像の高さに合わせて設置された部屋までは屋上から更に不安定な足場を登って行かなければならず、銀座の街をあんな高いところから見下ろすという体験も愉快。展覧会タイトルの『シェリー』は『ダーリン』という意味だそうでネーミングもオサレ!!

この騎馬像はスカーフを旗のようにして両手に持っていますが、本人実は花火師で、1987年に行われたエルメス創業150周年記念を祝うセーヌ河での花火イベントに使用されたモチーフなんだそうです。それ以降この花火師はエルメスのシンボルとなって、パリ本店・NYマジソン店・銀座店に君臨しているとのこと。触ってみたところ材質はFRP樹脂ですた。

アートのことはよく分からないのですが、世界のモードを牽引する歴史あるファッションブランドが、ビジネスやいわゆるマーケットと全く関係なくこういう酔狂な遊びにお金をかけるということが実に痛快で面白く、芸術家と企業の屈託のないナイスマッチングな関係を見ることが出来たのが鑑賞の悦びポイントでしょうか。こんな面白い展示、ひとりで行かないで無理矢理にでも誰か誘えばよかった。ちなみに会期は8月31日まで。入場無料。いける人は是非に!!

帰りは市ヶ谷の旧友ラビちゃん宅にご飯をご馳走になりに行く。ご飯どれも味がとてもよかった。何卒ごっつぁんです。

エルメスhttp://www.hermes.com/
天上のシェリー:http://www.ycan.jp/archives/2006/06/post_121.html