ラッキー池田


もう行動範囲が狭くて新橋の話ばっかで恐縮です><
ガード下にせっまいクラブというかディスコというか変な盛り場があって、そこに行ってきますた。前にも一回むりやり連れて行かれて入ったことがあったのですが、入るなりチンポむき出しな目をギラつかせた男の子たちが、おにゃのこを上から下まで品定めしてるような、おにゃのこもなんかもうやる気満々で待ち構えてる感じで、ちょっとうわぁ勘弁…な世界観だったのですが、ちょっと奥まで入ってみると(ガード下だから超せまいんですが)、DJが真面目にDJをしており、選曲は70年代後半から90年代のヒットチューンですが、それとそれ繋ぐか?!という感じで、よく聴いてみてると結構うまい。そんなわけですっかり楽しくなってしまい僕もモリモリ踊らされてしまいますた。

入り口で目をギラギラさせてたのは入り口のお客さんだけで、ブース前で踊ってる人たちは人をあてにしないで(狩りとかしないで)純粋に踊るのを楽しんでる人ばっかだった。なかでもめちゃくちゃな舞踏っぷりで踊る若いサラリーマン風のラッキー池田そっくりの男の子に僕はもう目が釘付けになってしまった。あの感じゲイかな?とも思われるノリノリでめちゃくちゃな我流のダンスで昇天寸前の姿に、ああこの人とは友達になれそうだなあと思ってたら、店の若い人に呼ばれてVIPルームに連れて行かれた。『おねえさん、とんでもない悪い奴が上で調子に乗ってるからちょっと叱ってやってください』と言うのです。僕は『よしわかった。』と意味不明なんですが叱れというので2階のVIPルームに悪い奴を叱りに行きました。『VIPだかなんだかしらねーけど頭の上電車に走られてんだろがゴルア!』と景気よく乱入してみましたが、『まあ、落ち着いて。何飲む?』と言われて『ええじゃあ同じものをwww』とレーベンブロイ一本で懐柔される弱い僕であった。

まあそんな感じでVIPにいた二人の男は、どっかの小金持ちのぼっちゃんかなんかでヤクザみたいな男の子と、太鼓持ちのコンビという感じで、おにゃのこのひとりやふたりソープにでも沈めそうな世界観の人たちだったのですが、そこの部屋の入り口脇にトイレがあって、僕をここに連れてきた色気ゼロな週末の飲み仲間が、ソファーに埋まってビールを飲んでいる僕の姿を捕らえて、チラチラと何度も見るので、気を使ってルームを辞去しますた。

戻るとそろそろ朝という感じで、フロアにはまだ人が一杯で、生き残りダンス選手権になっていた。よく見るとカウンターに、大ぼら吹きのあまり新橋界隈では嫌われ者で有名なお兄さんがいて、声をかけたら『お前よくここ来るの?ここの店の奴ら全員俺の舎弟だからwwwハヴァファン!!』と、またしても大ぼらを吹きながら、外人とへたくそな英語でペラペラしゃべっていた。池田はまだゴリゴリ踊ってた。僕の連れはみんな疲れてヘロヘロになっていたので、もう帰ろうと促す。池田が僕の手を握った。僕も笑顔で握り返した。
また僕は池田に逢えるだろうかゲイではないだろうか?君の名は。