王様の広告


セブンイレブンでタバコを買ったら、電子マネーnanacoの入会を勧められた。僕は普段の生活で電子マネーを使ったことがほとんど無いのですが、使ってみたいと思っています。できれば携帯で。でも種類がいっぱいあって管理が煩雑になることには耐えられないし、どの電子マネーにどんだけ残高があって、それをどこで使えるとか、ポインヨはどれがどうお得なのか、、、もう駄目ただでさえうまくないお金の管理がますます泥沼化しそう。でも使ってみたいの特に携帯電話で。そんなことで、電子マネーを横目でガン見の潜在顧客であった僕に、今まで電子マネーに手を出すための決定打になるものが与えて来られなかったのでした。

nanacoが出ると聞いたときは、ああまた新しい電子マネーか。セブンのくせに出足遅かったじゃん。しかし畜生、それも僕には与えられないのだ・・・と、独り歯軋りしたのですが、リーフレットを持ち帰り(興味を示した僕に店長さんが『財布の中にしまいっぱなしでもレジでピコーンと清算できる』デモ実演を嬉しそうにやって見せてくれた。そういうことが出来ることくらいはいくら僕でも知っている)、トイレの中でゆっくり眺めたところ、、

わ、分かりやすいじゃねーか!!!!!!1

nanacoリーフレットには、今まで僕が電子マネーに対してどう接していいのか分からなかったことが、ものすごく分かりやすく説明されていました。先達の電子マネー達は消費者(僕)に対して自己紹介が下手すぎた。先達がこれまでせっせと耕して来た畑にどかんと、既に実をつけた大樹を植えるかのような王者セブンアンドアイフォールディングス。入幕間もない頃の朝青龍の強さと傍若無人な振る舞いを思い出すようなときめきを感じました。『nanaco。こいつは伸びる・・・』僕は大便をひねりながら独りごちました。そう思うとへんちくりんなキリンのキャラクターも可愛く見えてくるから不思議。戦略から広告から、金もってる企業でなきゃ出来ないこの宣伝行動に、すっかり陶酔してしまった僕ですた。


王様の広告つながりでDocomo 2.0

『そろそろ反撃していいですか?』ってあんた何その高飛車な態度wwwwwwですが、これまた僕をうっとりさせた王様広告のひとつです。駅張り広告で初めて見たときすごくショックを受けました。『反撃』という言葉を選ぶとき、Docomoはトップの立場でありながらデザインやサービスの面でauに完全に遅れを取ってきたことを認めた。その負け意識を表現に盛り込んで来たところに痛く感動。さらに『2.0』という表現は、さる業界に2年前起こった一大ムーブメントの呼称に付けられたもので、転換期・既存と全く違う時代の到来を意味するメタファー。一応というレベルですが、さる業界の住人である僕には今さら取ってつけたみたいにも感じられることは否めないのですが、わくわくするような新時代の到来を予感させてくれるキーワードとしてかなり新しめの表現。まだ大手の広告では2.0あんまりほとんど使われてないし、充分過ぎる感じです。赤い星のモチーフもベタベタすぎるくらいの王道で、そこにもシビレるwww王様にだけしか書くことの出来なかったこのキャッチコピー。馬鹿でかいポスターで訴求力満点だ。ただWebサイトの方はどうってことはない。

そういうわけで、金いっぱい持ってる人(というか会社か)が作ったトキメキの王様広告について鼻息荒めにレビュー、もとい僕の消費活動についてつぶさに報告してみました。早速機種変更してモバイルnanaco使おうと思います。僕は泥付き葱を背負った鴨なんだぜ?←アホ

ところでさっきミクシーでクリックした先の広告。インテリジェンスのかけらもないなあ…→Intelligence